科目ごとの特性
応用度は実務と対応

行政書士試験で応用力が問われるのは、実務に必要だからです。

実務においては、行政文書などはかなり定型的なものがありますし、契約書などは当事者の状況により都度異なるものを作成できねばなりません。

そういった実務を反映して、試験科目としても応用力を広く要求される科目とそうでない科目があります。


試験科目ごとの応用度
科目
応用度
ひとこと
 憲法
人権は特に応用が重要、統治は記憶中心
 行政法(行政法の一般的な法理論)
著名な判例が出ている重要論点は応用問題頻出
 行政法(行政手続法)
一部を除いて暗記科目
 行政法(行政不服審査法)
×
行政手続法との対比が中心の暗記科目
 行政法(行政事件訴訟法)
確実に応用問題が出題される
 行政法(国家賠償法)
条文が少ないため応用問題が多く出る
 行政法(地方自治法)
×
暗記科目の上、実質的な出題も狭い
 民法
物権・債権・不法行為は特に応用重要、その他は暗記中心
 商法
暗記中心だが応用が出題される論点がいくつか
 基礎法学
×
暗記中心で出題される問題も国語に近い
 一般知識(個人情報保護)
×
ほとんど条文そのまましか出題されない暗記科目

 ※個人情報保護以外の一般知識科目ついては、前述の通り学習の必要はありません。


重要科目は憲法・行政法・民法

上表からも明らかな通り、重要科目は憲法・行政法・民法です。

ちなみに、これら3科目の配点合計は、200/300点前後です。

「もうこの3つだけやればいいんじゃ?」とか言われてしまいそうですが、皆さんお持ちのテキストには全科目載っていますので、是非やりましょう。暗記科目はテキストをただ読むだけで点数になります。


問題形式は3種類
5肢択一式が標準

問題形式は「5肢択一式(5択)」が標準ですが、「多肢選択式(穴埋め)」「記述式(40字作文)」という形式も出題されます。

憲法・行政法・民法では、ほとんどの問題で基礎知識で2択まで絞ることができ、正解の1つを導くのに応用が必要になっています。

知識問題は知らなければ即アウトですが、応用問題は知らなくても正解できますから、裏技使いとなる皆さんにとっては応用問題の方が得点源にしやすいのです。


多肢選択式と記述式

「多肢選択式(穴埋め)」は「裏技」使いにとって楽勝のサービス問題です。

「記述式(40字作文)」は配点が60点と高いのですが、出題側が点数調整に使っているという噂もあるほど採点基準がはっきりしない出題形式です。

基本は応用の思考プロセスを短い文章で書かせるだけなので「裏技」学習者は難なく解けるとは思いますが、別に記述式が0点でもいいやぐらいの気持ちでいてもらって結構です。


本試験の得点目安

1.記述を除いた配点は、240/300点。そのうち試験現場で正解を確信できるものが半分の120点。
2.正解の確信ができなかった120点分も2択までは絞れ、結果半々で60点。これで記述以外で180点。
3.記述も30/60点は付くはずなので、合計210点。全体の得点率7割程度。

記述以外だけで180点取れていれば(足きりを超えていることも必要ですが)、記述式の出来がどうあれ合格が確定しています。



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